【世界一幸せな国】世界ランキングに見る、デンマークの驚くべき「20の真実」


rankingあなたはデンマークにどんなイメージを持っていますか?

デンマークに住み始めて10ヶ月になるが、僕には様々なイメージがある。ハッピーで、ピースで、豊かで、自由で、のんびりしていて……でも、伝えようとすると、抽象的で、曖昧な言葉しか並べられない。言葉で伝えるのがとても難しい。

ならばと、世界ランキングを調べたところ、デンマークは数多くの指標において、上位に名を連ねていたことがわかった。もちろん世界一幸せな国とは聞いていたが、平和度からコーヒー消費量まで、その他のほとんどの指標においても、この国で生活をする実感と一致する。

今回は、20の世界ランキングから、デンマークの本当の姿を映し出す。

▶︎ 取材&文:別府大河

01.幸福度 1位(2016, 2014, 2013)3位(2015)

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2013、2014年は世界一に輝くも、今年は順位を二つ下げた。日本は46位。いずれにしても国民の幸福度が高いことがわかる。評価のポイントは「一人当たりGDP」「社会福祉」「健康寿命」「人生選択の自由度」「寛大さ」「汚職の少なさ」など。

参照:World Happiness Report – UN(国連)

02.住みやすい都市 1位

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2015年最新の世界ランキング。10位福岡、9位京都、2位東京を抑えて、首都コペンハーゲンが世界1位。人々の生活のためにデザインされていることが高く評価された。また、電車、地下鉄、バス、自動車道など交通のインフラが充実し、近代的なデザインと自然が絶妙に調和した都市である。

参照:世界の住みやすい都市ランキングTOP10、日本から選出された「3都市」とは?(2015)

03.一人当たり名目GDP 6位

一般的に国の豊かさを測る指標として使用されるので、「豊かさ、世界6位」とも言い換えられる。27位の日本の約1.7倍に値する。福祉国家でこれだけ豊かなのは注目に値する。ただし、一人当たりの購買力平価GDPは22位(日本は29位)という数字も出ている。

参照:世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング(2014)

04.労働時間の少なさ 4位

(赤がデンマーク、青が日本、黒が平均値)

デンマークは、現在日本でも徐々に浸透しつつある、ワークライフバランス先進国と言えるだろう。事実、週37時間労働までという法律があり、それを破ると罰金があるんだとか。効率よく働き、あとは自分の時間も楽しむ。これがデンマーク人のライフスタイル。

参照:OECD Data: Employment(2015)

05.物価の高さ 3位

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ビッグマックの価格はよく世界の物価を比較する時に用いられる。日本の2倍程度の物価だという感覚。ただ、スーパーの食材は比較的安く(日本より安い場合も)、コンビニやレストランは高い。

参照:世界のビッグマック価格ランキング(2015)

06.消費税率 3位

1位ハンガリー、2位アイスランドに続いて、3位に消費税率25%のデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、クロアチア。福祉国家である北欧諸国が多いのが特徴。消費税の高さが、物価を押し上げているとも言える。

参照:世界の消費税(付加価値税)の税率の高い国 – 外務省(2014)

07.国民負担率 2位

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国民負担率=租税負担率+社会保証負担率。ダントツ1位のルクセンブルクに次いで、国民負担率68%と、かなりの高負担国家である。失敗に終わったソ連などの共産主義国家とは違う、けれども平等を重んじる資本主義国家を掲げる希有な国である。

参照:国民負担率(対国民所得比)の国際比較 – 財務省(2014)

08.国際競争力 13位

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日本は6位。一見、低い順位だと思われるかもしれないが、日本のわずか約4%の人口で13位とは、かなり高いと言えるだろう。しかも、この少ない労働時間と、給料のほとんどが国に持っていかれる状況でこの競争力は……衝撃的な数値と言えるだろう。

参照:Competitiveness Ranking(2013)

09.経済的自由度 11位

ヨーロッパ43ヶ国中、第4位。「ビジネスの自由度」「所有権」「職業選択の自由度」が高いのが特長。デンマークは平等度が高いがゆえに、経済的自由度も高い。

参照:2015 Index of Economic Freedom(2015)

10.社会寛容度 10位

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この国は社会の寛容度がとても高い。イスラム教徒など移民が多いのだが、多様性に寛容である。

世界の歴史をひも解けば、「自由かつ寛容」な社会や国家が発展するのは世の常である。デンマークが豊かな理由の大きな一つは、ここにあるのかもしれない。

参照:SOCIAL COHESION INDICATORS – OECD(2010)

11.平和度指数 2位

デンマークで感じるのはピースだということだ。自由で寛容、そして競争も少なく、不思議なバランスを持って社会が成り立っている。

その一方で、デンマークは対外的には軍事に力を入れている。一人当たりの軍事支出は、世界21位(日本は28位)。強制力はそう高くはないが、徴兵制度も機能している。若い男性は、デンマークの軍隊に入ることを志願する者もいるそう。

参照:平和度指数ランキング(2014)、IMF(2014)

12.コーヒー消費量 7位

仕事中にコーヒー。早上がりの仕事帰りにも、カフェでもう一杯。

企業や大学、そして一般家庭など、とにかくどこへ行っても「コーヒーはいかが?」と勧められる。一人当たりの消費量が7位なのは納得だ。しかもカフェさながらの最新式のコーヒーメーカーで、おいしく飲むのがデンマークのスタイル。ちなみに一人当たりのビール消費量は世界29位、日本は38位。

参照:Caffeine (Coffee) Consumption By Country(2013)

13.民主主義指数 3位

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近年の、選挙の投票率は平均90%前後、最低でも85%と、投票率が50%を割る日本とは比べ物にならない。

デンマークで民主主義が発達しているのには、歴史、国民性、国の規模、社会システムなど様々な理由が挙げられる。ただ、これだけ国民負担率が高ければ、政治への関心が高まり、投票率が高いのは納得がいく。若者の間では政治を語るのが「カッコいい」「イケてる」という風潮さえある。

参照:Democracy index 2010 – The Economist(2010)

14.貧困率の少なさ 1位

これもまた福祉国家ならではの特徴。町中では、ペットボトルを回収する貧困層を見かけるが、ほとんどはジプシーだったり、移民である。それを含めても、富の再分配が行われるため、貧困率は低水準にある。同時に、大富豪も生まれにくい仕組みでもある。

参照:OECD Social, Employment and Migration Working Papers(2005)

15.報道の自由度 3位

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記者クラブがある日本とは異なり、デンマークで報道の自由が侵された話など聞いたことがない。

参照:報道の自由度ランキング(2015)

16.汚職の少なさ 1位

政府や企業の汚職度、腐敗度が最も低い、世界一クリーンな国だ。平等で自由、そしてオープンな社会を重んじる、デンマークならではの国民性が反映されているのではないだろうか。

参照:CORRUPTION PERCEPTIONS INDEX 2014(2014)

17.子供の幸福度 6位

小学校、中学校ではテストらしきものがほとんどないという。子供が幸福なのは、他者との比較や競争環境に置かれないのが、最大の理由ではないだろうか。「森の幼稚園」という文字通り森で遊んで学ぶ幼稚園があるほど、子供の自由度が非常に高く、近年は自由に育ちすぎて問題になっているほど。

参照:先進国における子どもの幸せ – UNICEF(2010)

18.男女平均度 5位

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104位の日本と比べると、デンマークの女性は圧倒的に強い。男性より低く見られると怒り、男性社会に対する反抗心がかなり強い。女性が政党党首であることも珍しくはないが、それでもなお女性政治家は少ないのだそう。

参照:男女平均度ランキング(2014)

19.技術革新力 8位

デンマークはイノベーションが活発な国である。日本ではあまり知られていないが、デンマークには世界的な企業の研究開発センターが数多く存在する。タブーがなく、多様性に富んだ社会はクリエイティブになりやすく、国民の高い教育水準も手伝って、イノベーティブになるのかもしれない。

参照:The Global Innovation Index 2014(2014)

20.インターネット普及度 4位

小学生、中学生からすでにインターネットを学校で使い始め、子供は家に帰ってもパソコンをいじっている様子をよく見かける。デジタルネイティブな世代のネットやスマホ普及率は、今後の発展において大切な指標となってくるだろう。

参照:世界のインターネット普及度ランキング(2014)